雨の日と不登校 〜なんとなく行きたくないのは、きっと理由がある〜
- freeschoolideal
- 5月2日
- 読了時間: 4分

朝、窓の外を見て「雨か…」。それだけで、その日一日の様子がなんとなく予想できてしまう。私たちのフリースクールでも、そんな“雨の魔力”を日々感じています。稀に雨が好きな子もいますけど(笑)
雨の日は、不登校の子が来なくなる?それとも、登校していた子が急に荒れたり落ち込んだりする?実は、そのどちらもあるのです。
■ 雨の日に“行きたくない”のは不登校だけじゃない不登校と聞くと、長期的に学校に行っていない子を想像する方も多いと思います。でも、実際には「今日はなんとなく行きたくない」「この天気じゃちょっと無理…」という、いわば“一時的に登校をためらう”子もたくさんいます。
たとえば、普段学校にいけているけど、雨の日だけ休む男の子。お母さんに聞いてみると、「雨の音が怖いみたいです。朝、ザーザー降っていると布団から出てこなくて…」とのこと。本人も「音が大きくて嫌だし、暗くてやる気が出ない」と教えてくれたそうです。
天気は私たちの心に影響を与えるもの。ましてや、繊細な子どもたちにとっては、ただの天気ではないのです。
■ 雨の日は、気分も荒れやすくなるもう一つよく見られるのが、「雨の日は情緒が不安定になる」というケースです。
中学2年の男の子が、雨の日は気分が落ち込みがちで暗い。理由を聞いても「わかんないけどイライラする」「なんか、もう全部イヤ…」と、はっきり説明できない。でも晴れの日は比較的明るい。
実はこれは珍しいことではなく、雨の日は気圧や湿度の影響で体調が不安定になったり、自律神経が乱れたりすることがあります。大人でも頭痛がしたり、体が重く感じたりすることがありますよね。それが子どもであれば、感情のコントロールにも大きく影響してしまうのです。
■ フリースクールだから見える“グレーゾーン”フリースクールは、不登校の子が通う場というイメージが強いかもしれませんが、実際には「毎日は来れない子」「週に1回だけ来る子」「週に3回だけ来る子」など、いろんなグラデーションの子どもたちがいます。
この“グレーゾーン”の存在こそ、社会全体がもっと意識していくべきところだと思っています。「今日はなんとなく無理」も、「今週は疲れている」も、立派な自己表現。無理に押し通すのではなく、「そんな日もあるよね」と受け止める場所があることが、子どもたちにとっての安心につながります。
雨の日はただの天気じゃない。その日、その子が見せてくれる表情は、その時だけの“こころの天気”でもあるのです。
■ 「関係あるよね」って言えることの意味雨の日に来られないこと。雨の日にイライラすること。それは「不登校の原因」そのものではないかもしれません。でも、無関係とも言い切れない。
「気圧のせいかもね」「暗いと気分が沈むよね」「雨音、落ち着かないよね」そうやって、ちょっとした“共感”を投げかけてあげるだけで、子どもたちの気持ちは少し軽くなるのです。
無理に理由を聞き出さなくていい。“今日の天気”と“その子の気分”を、少しだけ重ねて考えてみる。そんな視点を持つだけで、大人も少し優しくなれる気がします。
■ おわりに 〜子どもの「今日はやめとく」に寄り添う〜フリースクールにいると、「来ない日」こそ大事だと思うことがあります。行かない理由を、無理に言語化させなくていい。子どもたちは“行かない”という行動で、何かを伝えようとしているのかもしれません。
雨の日は、そんな「今日はやめとく」の理由になりやすい。そして、それをきっかけに、心の声に気づくこともできる。
だからこそ、雨の日の子どもたちの様子を、大人たちが丁寧に見ていくことは大切です。たとえそれが小さな変化でも、「あ、今日はいつもと違うな」と感じたら、その気づきが子どもたちにとっての“晴れ間”になるかもしれません。 ■ フリースクールでは利用者を募集しています
私たちのフリースクールでは、現在利用者を募集しています。「毎日は難しいけど、週に1回なら通えそう」「学校には行ってるけど、他の場所も試してみたい」——そんな声にも丁寧に寄り添っていきたいと考えています。










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